ジャズピアノの歴史 – McCoy Tyner (1938-2020)
「ジャズピアノの歴史 – McCoy Tyner」
マッコイ・タイナー(1938-2020) は、ペンタトニック・スケールを駆使したアウトフレーズや、左手の4度ボイシングを特徴とする、モード・ジャズのパイオニア的ピアニストです。
1960年から1965年にかけて、ジョン・コルトレーン・カルテットのメンバーとして活躍し、『A Love Supreme』などの名盤でスピリチュアルかつエネルギッシュな演奏を展開。モード・ジャズの確立に大きく貢献しました。
その後も自己のバンドで活動し、『The Real McCoy』をはじめとする作品で、ダイナミックなピアノ・トリオの新たな形を提示。
また、アフリカ音楽やポリリズムを取り入れた独自のアプローチを確立し、ジャズのリズムやハーモニーの可能性を広げました。
彼の4度ボイシングやペンタトニックを基軸にした即興手法は、ハービー・ハンコックやチック・コリアをはじめ、多くのピアニストに影響を与え、現代ジャズの基礎的な語法として定着しました。
モード・ジャズの発展に寄与し、ジャズ・ピアノのスタイルを一新した、20世紀を代表する革新的ピアニストの一人です。
2021年10月16日 | Posted in ジャズピアノの歴史 | | Comments Closed