ジャズピアニストがよく使う「3度と7度のボイシング」
ジャズの演奏では、3度と7度の2音だけを弾くボイシングが非常に重要です。これはコードの基本的なキャラクターを決める音であり、シンプルながら実践的なサウンドを作ることができます。
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練習方法
まずは、楽譜の上2段にある「3rd + 7th」のボイシングを、書かれている順番通りに練習してみましょう。この順番で練習することがポイントです!
- 左手でルート、右手で3rdと7thを弾く
- 以下の順番でコードを4度進行させる
C7 → F7 → Bb7 → Eb7 → Ab7 →
この進行では、右手の3rdと7thの形が半音ずつ下がっていくことがわかると思います。
さらに、以下の進行でも試してみましょう。
Gb7 → B7 → E7 → A7 → D7 →
この場合も、右手のボイシングは先ほどと同じになります。これは、減5度の関係にあるドミナント7thコード(裏コード)は、同じ3rdと7thを持っているためです。
裏コード(トライトーン・サブスティテューション)
以下のように、あるコードとその裏コードは同じ3rdと7thを共有しています。
- C7 = Gb7
- F7 = B7
- Bb7 = E7
- Eb7 = A7
- Ab7 = D7
- Db7 = G7
この性質を利用すると、4度進行のルートを入れ替えても、右手のボイシングは変わらないことがわかります。
例えば、
C7 → B7 → Bb7 → A7 → Ab7 →
や
Gb7 → F7 → E7 → Eb7 → D7 →
と進行させても、右手の3rdと7thは変わらずに使えます。
テンションを加えた応用編
表の3段目以降には、3rdと7thにテンションノートを加えた例を掲載しています。
- 「+1 note」… テンションを1つ加えたボイシング
- 「+2 note」… テンションを2つ加えたボイシング
テンションを加えることで、より深みのある響きを作ることができます。
この練習を続けることで、スムーズなコードチェンジやリハーモナイズの理解が深まります。ぜひ試してみてください!
2025年02月05日 | Posted in 教材 | | Comments Closed