ジャズピアノの歴史 – Bill Evans (1929-1980)

「ジャズピアノの歴史 – Bill Evans」

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ビル・エヴァンス(1929-1980) は、ジャズにドビュッシーやラヴェルなどの印象派的なハーモニーを取り入れ、ピアノ・トリオの新たな形を確立したピアニストです。
彼のハーモニーは、従来のジャズのコード進行を、より繊細で響きのあるものにし、以降のジャズ・ピアノの基盤となりました。
また、スコット・ラファロ(B)、ポール・モチアン(Ds)とのトリオでは、ベースやドラムとのインタープレイを重視し、ピアノ・トリオが対話的に即興するスタイルを開拓しました。
『Portrait in Jazz』『Waltz for Debby』といった名盤では、その革新性が顕著に表れています。
さらに、ジャズ・ワルツの開拓や、内省的でリリカルな表現の追求によって、ジャズに新たな美意識をもたらしました。
ハービー・ハンコック、キース・ジャレット、ブラッド・メルドーなど、後世のピアニストに多大な影響を与え、モダン・ジャズ・ピアノの礎を築いた20世紀を代表するピアニストの一人です。

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2021年10月15日 | Posted in ジャズピアノの歴史 | | Comments Closed 

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