連載「TRISPACE」2ndアルバム「Aria」発売にあたって。最終回
■オリジナルを作り続ける理由
時代を経て残っていった名曲たち、ジャズスタンダードナンバーを、自分の解釈で演奏していく楽しみは、ジャズ冥利につきるというか、演奏する度に新たな発見があり、自分の経験や心境でどんどん変化していくことが、本当に奥深いなぁと思っています。
おこがましいですが、僕の楽曲もそんなスタンダードになってくれたらこんな嬉しいことはないと思っています。
実際、僕の曲を友人のミュージシャンが演奏してくれたり、歌詞をつけて歌ってくれたりしていて、それを聴くと、嬉しさと同時に自分でも分からなかった新たな一面を見せてもらえたようで、本当に勉強になります。
1stを発表する前まで悩みの種だった「オリジナル曲を中心に演奏することへの迷い」も、発表したことで吹っ切れ、バンドでサウンドを作り上げながらどんどん新曲が出来るようになりました。
今はライブの度に新しい曲を発表しています。
その甲斐あってか、毎回このトリオのライブを欠かさず来てくだるお客様もでき、応援してくださる方々にたくさんのパワーをいただいています。
■TRISPACEの音楽的方向性
メンバーは僕、林祐市(Pf)、大村守弘(B)、山下佳孝(Ds)の3人から成るピアノトリオで、シンプルで叙情的なメロディを大切にした僕のオリジナル曲を軸に活動しています。
演奏にはメンバーそれぞれの影響を受けたものが出ていて、とても個性的なバンドだと思います。
僕自身はLars Jansson、Esbjorn Svensson等のヨーロッパ、とりわけ北欧のピアニストに多く影響受けています。
ジャズを始める前から北欧系のヘビーメタルが好きだったので、恐らく北欧の民族音楽にあるような哀愁のあるメロディーが、僕の心と共鳴するのだと感じています。
■最後に
最後までこの長い記事を読んでくださってありがとうございます!
2ndアルバムは皆様のおかげでリリースすることが出来ました。これからも音楽を続けていきますのでどうぞよろしくお願いします。
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