ジャズピアノの歴史 – Cedar Walton (1934-2013)
「ジャズピアノの歴史 – Cedar Walton」
シダー・ウォルトン(1934-2013) は、ハードバップを代表するピアニスト・作曲家であり、アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズでの活躍をはじめ、多くの名演を残しました。
ジャズ・メッセンジャーズでは『Mosaic』などのアルバムに参加し、流動的なリズムとメロディアスなフレージングでバンドを支えました。
作曲家としても非凡な才能を発揮し、「Bolivia」などは、現在も多くのジャズミュージシャンによって演奏されるスタンダードとなっています。
1970年代以降は自己のバンドを率い、『Eastern Rebellion』などの作品でモダン・ハードバップの発展に貢献。
バド・パウエルやウイントン・ケリーの影響を受けつつも、洗練されたコードワークとスイング感を持ち、ケニー・バロンやベニー・グリーンなど、後進のピアニストに大きな影響を与えました。
最後までハードバップの精神を守り続けた、ジャズ史における重要なピアニストの一人です。
2021年10月15日 | Posted in ジャズピアノの歴史 | | Comments Closed